俺と彼女はコルネカップル
クリームだけじゃ甘い、苦手という人もいるが、パイ生地によって食間から変わってくる。
咲里はコルネが好きだと言っていた。
そんな理由があったとは。
しかもコルネみたいな恋がしたいとまで言った。
おかしな事を言っていると思ったが、別におかしくはなかった。
例えたのがコルネだったんだ。
「 んっ、んん!」
咲里が突然呻いた。見てみると、コルネをかじったら反対側からクリームが飛び出ていた。
ぶっ…なんだよ、笑える、それ可愛い。
拭いてと言っているのがわかって、手てクリームをすくいあげて、舐めた。
「 ありがと、飛び出るから焦ったぁ」
「 チビチビ食うからだろ?バクッていけよ 」
その方がうまいんだからな。
「バクッとね… 」
咲里は俺が言うようにかぶりついたはいいが、反対側から またクリームが飛び出てようとしているのを、俺は瞬間、反対側をバクッとかぶりついた。
危ないと焦った結果に、かぶりついたまま互いの視線が間近にぶつかり、離そうにもコルネを両方で加えている。
あ… やべ、食いついちまった…
どうすっかな…
咲里はみるみる顔が赤くなる。
暗くても外灯の明かりで顔がよく見えていた。
な、なに… 真っ赤だけど?
俺はかぶりついたコルネを噛み砕いた。
そのせいでか、咲里の口元からクリームが飛び出ていた。
「 あ~ ごめんっ!」
咲里はクリームをいっぱいつけたまま、コルネが落ちないように両手を下に置いていた。
手には砕けたパイ生地が落ちていて、動けないでいた。