貴方をくれなきゃ悪戯するよ?【ハロウィン短編】
甘いココアの作戦
身体をボディーソープで洗いながら、正面にある全身鏡を覗く。
「はぁ…。」
多少胸は膨らんだものの、やっぱりお子ちゃまの身体で。
きっと晴樹の周りには、大人の色気をまとった女性が沢山いるんだろう。
胸がおっきくて、ウエストがくびれてる方が、好きだよね…。
泡だらけの手のまま鏡を擦って、自分の身体が映らないようにする。
でも大丈夫、だって今日は"アレ"を準備した。
自分自身に言い聞かせるように、心の中でそう呟く。