Since we were born
さちは口うるさいけど頼れる姉貴分で、他の友達より気を使わなくて居心地がいい存在だった。



いつものように、うちの前まで来ると「それじゃあ」と片手をあげた。


「今日は走るの?」


とさちは聞いた。
俺はこの頃から週3回、夜にランニングをするようになった。
そしてランニングコースにさちの家があって、さちが水の入ったペットボトルを
用意してくれていた。

うんと答えるとさちは笑って



「了解‼」


と帰って行った。
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