Since we were born
いつもは気付かなかった。
自転車に乗っているし一緒に歩くことも少なかったから。



でも今まで同じだった目線は明らかに大きくズレて、さちのつむじがはっきり見えるし、さちは俺を見上げるように話していた。



「ねぇ」とさちに声をかけられてやっとの事で



「さちは石頭だから大丈夫だろ。」



と返した。
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