Since we were born
ーーーーーー
そんなさちに彼氏ができた…


「なあ、さち。」

「ん?」

「やっぱ何でもない…」

「何よ。言いかけたなら最後まで言ってよ。」


不思議そうにキョトンとしてるさち。



「何言いたかったか忘れた…」



そういうと俺は吊り革に体重をかけてうつむいた。


「はいはい。思い出したらで良いよ。」


さちはまた窓の外の止めどなく変わる景色に目をやった。
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