Since we were born
でも1番辛かったのは下校の時だった。




ゆうきが自分の家とは反対方向の彼女を自転車を押して家まで送り届ける姿を見ることが数回あった。






「泣き虫だったくせに…生意気な。」





気付いたら呟いていた。





「ゆうきの隣は…ずっと前から私の場所なの……」





涙が流れたのは寂しさからだけではなかった。
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