Since we were born
「おかしいわね…今日はあの子、何もないからこの時間に帰るって言ってたけど…」



さちらしくない。
いくら急な予定でも、おばさんには必ず連絡を入れるはずだから。


そう思ったのは俺だけじゃないようで、おばさんは携帯を取り出した。
やや短いコール音がした後、さちは電話に出たようだった。



「さち、今どこにいるの?遊びに行くなら連絡くらい………え?まだ学校?」


俺も不思議に思った。
友達を待つにしても、授業が終わってからもう3時間は経っていた。
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