Since we were born
さちはまだ廊下側の席に座っていた。
ただ、机に突っ伏していて表情はうかがえなかった。



取り敢えず、さちのおばさんにさちが居たことをメールで伝えて、俺はさちを軽く揺すり起こした。


「さち、どうした?遊びに行くんじゃなかったか?
連絡もないからおばさん心配して……」



動こうとしないさちの顔をあげさしたら、顔色が悪くさちはぐったりとしていた。



俺はビックリして「大丈夫か?」と何度も言ったが、さちは何も言わなかったから


「誰か呼んでくる‼」

と教室を後にしようとした。
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