最大の出来事
放課後、育実が担任の先生提出プリントを渡して話をしてから、職員室を出た。他の生徒達に紛れて、潤一が立っていた。
「信多さん!」
「種房君、誰か・・・・・・わっ!」
職員室に次々と生徒達が集まってくるので、育実と潤一はその波に押し流され、階段のところに来ていた。
「先生を待っているの?」
「いや、そうじゃない」
育実が職員室に向かっているところを見かけたので、潤一は後を追った。
「そうだったの?」
「うん」
今日も気温が低くて寒い上、冷たい風まで吹いている。
潤一に待たせてしまったことを謝ると、彼は手を横に振った。
「俺が勝手に待っていただけだから」
「何か用事があるんだよね?」
「あ、えっと・・・・・・」
急に潤一の様子がおかしくなり、鼻を触ったり、頭を掻いたりしている。
「一緒に来て!」
「ど、どこに?」
それに対して返事をせず、ずんずんと廊下を突き進み、どこまで行くのか考えていると、一階まで来た。
誰もいない教室に入り、椅子に座ると同時に育実がくしゃみをした。
「ヒーター、つけようか?」
「うん、ありがとう」
「信多さん!」
「種房君、誰か・・・・・・わっ!」
職員室に次々と生徒達が集まってくるので、育実と潤一はその波に押し流され、階段のところに来ていた。
「先生を待っているの?」
「いや、そうじゃない」
育実が職員室に向かっているところを見かけたので、潤一は後を追った。
「そうだったの?」
「うん」
今日も気温が低くて寒い上、冷たい風まで吹いている。
潤一に待たせてしまったことを謝ると、彼は手を横に振った。
「俺が勝手に待っていただけだから」
「何か用事があるんだよね?」
「あ、えっと・・・・・・」
急に潤一の様子がおかしくなり、鼻を触ったり、頭を掻いたりしている。
「一緒に来て!」
「ど、どこに?」
それに対して返事をせず、ずんずんと廊下を突き進み、どこまで行くのか考えていると、一階まで来た。
誰もいない教室に入り、椅子に座ると同時に育実がくしゃみをした。
「ヒーター、つけようか?」
「うん、ありがとう」