最大の出来事
璃穏が選んだ商品はぶどうゼリー。今まで育実が食べたことがないものなので、少しだけ興味がある。
その商品も買うことに決めて、少し離れた場所からレジを見ると、結構人が並んでいる。
「もう少し商品を見てから並ぼうか」
「そうだね」
必要な商品を買い物籠に入れ、忘れていないかどうかを確認してから、二人は歩き出した。
「育ちゃん、空夜から聞いたんだけどさ・・・・・・」
「・・・・・・何?」
璃穏にこれを言われると、育実は咄嗟に身構えてしまう。
「昔、滑り台で遊んでいたとき、後から滑った育ちゃんが前にいた空夜に思い切りぶつかったこと・・・・・・」
「よっぽど痛かったんだね・・・・・・」
その話はたまに空夜が思い出したときに話をしてくる。
育実もしっかりと記憶に残っていて、懐かしい思い出であることを空夜に言うと、本人は怒っていた。
「怒りながら話していたよね?」
「ううん、笑っていた」
璃穏は笑っていたことを言うものの、育実は信じられなかった。
笑いながら話すときがあるが、そのときも空夜の目は笑っていない。
「・・・・・・空夜に何か菓子でも買おうかな?」
だけど、この金は自分のものではないから、別の場所で買うことに決めた。
その商品も買うことに決めて、少し離れた場所からレジを見ると、結構人が並んでいる。
「もう少し商品を見てから並ぼうか」
「そうだね」
必要な商品を買い物籠に入れ、忘れていないかどうかを確認してから、二人は歩き出した。
「育ちゃん、空夜から聞いたんだけどさ・・・・・・」
「・・・・・・何?」
璃穏にこれを言われると、育実は咄嗟に身構えてしまう。
「昔、滑り台で遊んでいたとき、後から滑った育ちゃんが前にいた空夜に思い切りぶつかったこと・・・・・・」
「よっぽど痛かったんだね・・・・・・」
その話はたまに空夜が思い出したときに話をしてくる。
育実もしっかりと記憶に残っていて、懐かしい思い出であることを空夜に言うと、本人は怒っていた。
「怒りながら話していたよね?」
「ううん、笑っていた」
璃穏は笑っていたことを言うものの、育実は信じられなかった。
笑いながら話すときがあるが、そのときも空夜の目は笑っていない。
「・・・・・・空夜に何か菓子でも買おうかな?」
だけど、この金は自分のものではないから、別の場所で買うことに決めた。