最大の出来事
もう何度目かわからない溜息を零してから、育実は脱衣所から出て行った。
「育実、どうした?何かに目覚めたのか?」
「何も目覚めていないよ!」
「だってさ・・・・・・」
居間に連れて行かれた育実は空夜に肩を掴まれて揺さぶられている。さっきの誤解が解けていない。姉の新たな一面を発見したとばかりに動揺している。
「じゃあ、どうして璃穏兄ちゃんと一緒にいたんだ?」
「だから、ドライヤーを渡しに行っただけ!」
「璃穏兄ちゃんはかっこいいけどさ・・・・・・」
覗きは良くないと言いたげに空夜が苦々しい顔をしていると、璃穏が首にタオルをかけた状態で居間に来た。
タオルで髪を拭きながら、ソファに座って溜息を吐く。
「やりたいなー」
璃穏が突然言ったので、驚いた育実は肩を震わせた。
「何を?璃穏兄ちゃん」
「ピアス。学校では生徒達がピアスを開けていないか、先生達が体育館でチェックをするからね」
それを聞いた空夜は顔を引きつらせる。
「うわっ、そんなことをするのかよ」
「そうだよ。待っている間は肩や足が痛くなる・・・・・・」
「育実、どうした?何かに目覚めたのか?」
「何も目覚めていないよ!」
「だってさ・・・・・・」
居間に連れて行かれた育実は空夜に肩を掴まれて揺さぶられている。さっきの誤解が解けていない。姉の新たな一面を発見したとばかりに動揺している。
「じゃあ、どうして璃穏兄ちゃんと一緒にいたんだ?」
「だから、ドライヤーを渡しに行っただけ!」
「璃穏兄ちゃんはかっこいいけどさ・・・・・・」
覗きは良くないと言いたげに空夜が苦々しい顔をしていると、璃穏が首にタオルをかけた状態で居間に来た。
タオルで髪を拭きながら、ソファに座って溜息を吐く。
「やりたいなー」
璃穏が突然言ったので、驚いた育実は肩を震わせた。
「何を?璃穏兄ちゃん」
「ピアス。学校では生徒達がピアスを開けていないか、先生達が体育館でチェックをするからね」
それを聞いた空夜は顔を引きつらせる。
「うわっ、そんなことをするのかよ」
「そうだよ。待っている間は肩や足が痛くなる・・・・・・」