最大の出来事
「珍しいな。母親に作ってもらったのか?」
「違うよ」
「まさかお前が?」
的外れなことを言い、璃穏も育実も苦笑いする。
「そうじゃない。誰かは秘密にさせて」
「まさか彼女か!?」
友希が大声で言ったので、教室にいたクラスメイト達が一瞬、時間が止まったように動かなくなった。
「どうなんだ!?」
「ち、違うよ!」
璃穏が否定すればするほど、友希は疑いの眼差しを向ける。
「本当に違うから・・・・・・」
「さっさと弁当を開けろよ。どんな弁当か見せろ」
「わかったから、ちょっと待って!」
璃穏が慌てて弁当の蓋を開けると、友希は目を輝かせた。
二段重ねの弁当箱に入っているおかずはエビカツに卵焼き、ウインナー、ほうれん草のおひたし、エリンギのベーコン巻き、ふりかけがかかったご飯。
友希が卵焼きを手で取ろうとしたときに璃穏がすばやく蓋を閉めたので、悲鳴を上げた。
「痛てて!おい、指!挟むなよ!」
「だって何も言わずに取ろうとするから!」
友希が痛がっていても、璃穏はやめようとしない。
「じゃあ、卵焼きをもらってもいいか?」
「駄目だよ、自分の昼食があるのだから」
「言っても言わなくても、くれないじゃないか!」
「違うよ」
「まさかお前が?」
的外れなことを言い、璃穏も育実も苦笑いする。
「そうじゃない。誰かは秘密にさせて」
「まさか彼女か!?」
友希が大声で言ったので、教室にいたクラスメイト達が一瞬、時間が止まったように動かなくなった。
「どうなんだ!?」
「ち、違うよ!」
璃穏が否定すればするほど、友希は疑いの眼差しを向ける。
「本当に違うから・・・・・・」
「さっさと弁当を開けろよ。どんな弁当か見せろ」
「わかったから、ちょっと待って!」
璃穏が慌てて弁当の蓋を開けると、友希は目を輝かせた。
二段重ねの弁当箱に入っているおかずはエビカツに卵焼き、ウインナー、ほうれん草のおひたし、エリンギのベーコン巻き、ふりかけがかかったご飯。
友希が卵焼きを手で取ろうとしたときに璃穏がすばやく蓋を閉めたので、悲鳴を上げた。
「痛てて!おい、指!挟むなよ!」
「だって何も言わずに取ろうとするから!」
友希が痛がっていても、璃穏はやめようとしない。
「じゃあ、卵焼きをもらってもいいか?」
「駄目だよ、自分の昼食があるのだから」
「言っても言わなくても、くれないじゃないか!」