最大の出来事
空夜が手に持っているものは育実の中学の卒業アルバム。それを育実は必死になって、空夜から奪い取ろうとしている。
「どうしてそんなに嫌がるんだよ!」
「中学の頃の自分なんて見られたくないの!」
放っていたらさらに大喧嘩しかねないので、璃穏は慌てて喧嘩の仲裁に入った。
「空夜、どうして育ちゃんの卒業アルバムを見ようとしたの?」
「単に見たくなっただけだよ」
数分前に育実の修正テープを借りていたので、それを返すために育実の部屋に入った。
そのとき部屋に育実がいなかったので、そのまま自分の部屋へ戻ろうとしたとき、たまたま卒業アルバムを見つけたので、それを開いて見ていた。
「なるほどね」
「な?俺は別に悪くないだろ?」
「空夜が悪いよ」
ポツリと育実が呟いたのを璃穏の耳にはしっかりと届いていた。
「どうしてそんなに嫌なの?育ちゃん」
「それは、その・・・・・・」
中学校であまりいい思い出がないから、育実はそのことを思い出したくなかった。そんな育実の姿を弟に見られることは育実にとっていい気分にはならない。
そのことを伝えると、空夜が静かに口を開いた。
「どうしてそんなに嫌がるんだよ!」
「中学の頃の自分なんて見られたくないの!」
放っていたらさらに大喧嘩しかねないので、璃穏は慌てて喧嘩の仲裁に入った。
「空夜、どうして育ちゃんの卒業アルバムを見ようとしたの?」
「単に見たくなっただけだよ」
数分前に育実の修正テープを借りていたので、それを返すために育実の部屋に入った。
そのとき部屋に育実がいなかったので、そのまま自分の部屋へ戻ろうとしたとき、たまたま卒業アルバムを見つけたので、それを開いて見ていた。
「なるほどね」
「な?俺は別に悪くないだろ?」
「空夜が悪いよ」
ポツリと育実が呟いたのを璃穏の耳にはしっかりと届いていた。
「どうしてそんなに嫌なの?育ちゃん」
「それは、その・・・・・・」
中学校であまりいい思い出がないから、育実はそのことを思い出したくなかった。そんな育実の姿を弟に見られることは育実にとっていい気分にはならない。
そのことを伝えると、空夜が静かに口を開いた。