最大の出来事
女子
「信多さん、恋人がいるのかな?」
他のクラスの二人の女子達が育実について話をしているところに璃穏と友希は偶然遭遇してしまった。
「信多?あのいろんなドジをする子?」
「その子だよ」
育実のドジについては大勢の生徒や先生も知っている。
「どうして?」
「最近、信多さんより背の高い男と一緒に出かけているところを友達が見たようなの」
それを聞いた璃穏が思わず息を呑んだ。
「お兄さんじゃないの?」
「ううん、違う」
「違うんだ・・・・・・」
育実に兄はいない。弟が知っているのかどうか定かではないが、わざわざそれを教える必要はない。
「彼氏だったら、大変そうだよね」
「怪我とかしないように見張らないとね」
それを聞いた璃穏と友希は顔を見合わせて苦笑いする。
今朝、育実が学校の階段を上っているときも足を踏み外して、怪我を負いそうになっていた。幸い、璃穏が育実の後ろにいたから、怪我をしなくて済んだ。
階段を利用するとき、璃穏はいつでも育実を助けることができるように育実の後ろにいる。育実も自分がドジであることを自覚しているので、常に手すりを掴んでいる。
他のクラスの二人の女子達が育実について話をしているところに璃穏と友希は偶然遭遇してしまった。
「信多?あのいろんなドジをする子?」
「その子だよ」
育実のドジについては大勢の生徒や先生も知っている。
「どうして?」
「最近、信多さんより背の高い男と一緒に出かけているところを友達が見たようなの」
それを聞いた璃穏が思わず息を呑んだ。
「お兄さんじゃないの?」
「ううん、違う」
「違うんだ・・・・・・」
育実に兄はいない。弟が知っているのかどうか定かではないが、わざわざそれを教える必要はない。
「彼氏だったら、大変そうだよね」
「怪我とかしないように見張らないとね」
それを聞いた璃穏と友希は顔を見合わせて苦笑いする。
今朝、育実が学校の階段を上っているときも足を踏み外して、怪我を負いそうになっていた。幸い、璃穏が育実の後ろにいたから、怪我をしなくて済んだ。
階段を利用するとき、璃穏はいつでも育実を助けることができるように育実の後ろにいる。育実も自分がドジであることを自覚しているので、常に手すりを掴んでいる。