最大の出来事
いつもの一桜だったら、危なっかしい育実に仕事をさせようとしない。育実が委員の仕事をしていたら、一桜は絶対に手伝っている。
「さっき、教室へ戻るときに知らない女子が育実をどこかへ連れて行こうとしたの・・・・・・」
「同級生?」
「うん・・・・・・」
前に友達から育実のことをひどく嫌っている女子達がいることを一桜は聞かされていた。
常に一緒に行動しているから、下手に手を出さないはず。そう思って油断していた直後に嫌なことが起こった。
「呼び出しをすることはつまり・・・・・・」
その先を促すように一桜は頷いた。
「誰かが待ち伏せをしている可能性があるよね?」
「絶対ね・・・・・・」
人気のない場所へ育実を連れて行き、複数で育実を囲んで、好き放題に罵る気だったのだろう。
「白沢に伝えておこうと思って・・・・・・」
「また来るかな?彼女」
「それはわからない・・・・・・」
このまま何事も起こらなければ、それでいい。
だけど、そうじゃなかったら、育実が傷つくようなことだけはさせない。
「育実・・・・・・」
「こういうのは嫌だね・・・・・・」
「本当だよ・・・・・・」
「さっき、教室へ戻るときに知らない女子が育実をどこかへ連れて行こうとしたの・・・・・・」
「同級生?」
「うん・・・・・・」
前に友達から育実のことをひどく嫌っている女子達がいることを一桜は聞かされていた。
常に一緒に行動しているから、下手に手を出さないはず。そう思って油断していた直後に嫌なことが起こった。
「呼び出しをすることはつまり・・・・・・」
その先を促すように一桜は頷いた。
「誰かが待ち伏せをしている可能性があるよね?」
「絶対ね・・・・・・」
人気のない場所へ育実を連れて行き、複数で育実を囲んで、好き放題に罵る気だったのだろう。
「白沢に伝えておこうと思って・・・・・・」
「また来るかな?彼女」
「それはわからない・・・・・・」
このまま何事も起こらなければ、それでいい。
だけど、そうじゃなかったら、育実が傷つくようなことだけはさせない。
「育実・・・・・・」
「こういうのは嫌だね・・・・・・」
「本当だよ・・・・・・」