最大の出来事
「いい加減にしなさいよ!」
遠くにいる一桜が怒鳴っても、周囲がざわついているので、その声が消されてしまう。
育実がカンニングなんてやっていないのは一緒に勉強をしていた一桜だってわかっている。
「何これ?」
「うわっ!何だよ?通れないじゃねぇか」
璃穏と友希がやってきたので、一桜は説明してから、助けを求めた。
周囲はすっかり育実が悪いのだと思い込んでしまい、育実は半泣きの状態だった。
「お願い!白沢!助けて!」
「・・・・・・ちょっと待っていて」
璃穏は育実のところまで行き、育実を庇うように前に出た。
「な、何よ・・・・・・」
カンニングペーパーを持っている女子が璃穏を睨みつけている。
「本当だったんだね・・・・・・」
「は?」
「この子を貶める計画。実行したんだ」
女子達は全員顔色を一瞬で変えた。
実は三日前に育実と璃穏の二人で帰ろうとしていたときに忘れ物をしてしまった璃穏は慌てて教室に戻ろうとした。そのとき階段のところで他のクラスの女子達が育実のことについて話をしていた。
育実のことを良く思っていなくて、テストでカンニングの疑いをかけるために何かできないか、相談していた。
遠くにいる一桜が怒鳴っても、周囲がざわついているので、その声が消されてしまう。
育実がカンニングなんてやっていないのは一緒に勉強をしていた一桜だってわかっている。
「何これ?」
「うわっ!何だよ?通れないじゃねぇか」
璃穏と友希がやってきたので、一桜は説明してから、助けを求めた。
周囲はすっかり育実が悪いのだと思い込んでしまい、育実は半泣きの状態だった。
「お願い!白沢!助けて!」
「・・・・・・ちょっと待っていて」
璃穏は育実のところまで行き、育実を庇うように前に出た。
「な、何よ・・・・・・」
カンニングペーパーを持っている女子が璃穏を睨みつけている。
「本当だったんだね・・・・・・」
「は?」
「この子を貶める計画。実行したんだ」
女子達は全員顔色を一瞬で変えた。
実は三日前に育実と璃穏の二人で帰ろうとしていたときに忘れ物をしてしまった璃穏は慌てて教室に戻ろうとした。そのとき階段のところで他のクラスの女子達が育実のことについて話をしていた。
育実のことを良く思っていなくて、テストでカンニングの疑いをかけるために何かできないか、相談していた。