最大の出来事
近づこうとしたときに璃穏は小さな音を立てたため、女子達は振り向くことなく、階段を上がって行った。
「あんた、聞いていたの!?最悪!」
「馬鹿!!」
二人の女子達を見て、その話が本当であることは他の人達もわかった。
「じゃあ、あいつらが悪いってことだよな?」
「信多さんがカンニングなんてしていない・・・・・・」
「本気かよ・・・・・・」
誤解していたことに気づいた生徒達の視線に耐え切れなくなった女子達は黙って俯いた。
「何か言うことはないの?」
「その子が悪いんじゃない・・・・・・」
一人の女子が育実を睨みつけている。
「いつも周りに守ってもらって、可愛がられてさ、ムカつくのよ!」
「だからこんなことを?」
「そうよ!せっかくあんたの評価を落とすことができると思ったのに!」
それだけのために育実を不幸にしようとしていた彼女達を当然許さない。
「ちょっと頭が良いからって、調子に乗らないで!」
「調子に何か乗っていない」
育実はすぐに否定してから、ゆっくりと前進した。
「私は今年病気になって、他の人達より勉強が遅れているの。だから一生懸命勉強をした」
「あんた、聞いていたの!?最悪!」
「馬鹿!!」
二人の女子達を見て、その話が本当であることは他の人達もわかった。
「じゃあ、あいつらが悪いってことだよな?」
「信多さんがカンニングなんてしていない・・・・・・」
「本気かよ・・・・・・」
誤解していたことに気づいた生徒達の視線に耐え切れなくなった女子達は黙って俯いた。
「何か言うことはないの?」
「その子が悪いんじゃない・・・・・・」
一人の女子が育実を睨みつけている。
「いつも周りに守ってもらって、可愛がられてさ、ムカつくのよ!」
「だからこんなことを?」
「そうよ!せっかくあんたの評価を落とすことができると思ったのに!」
それだけのために育実を不幸にしようとしていた彼女達を当然許さない。
「ちょっと頭が良いからって、調子に乗らないで!」
「調子に何か乗っていない」
育実はすぐに否定してから、ゆっくりと前進した。
「私は今年病気になって、他の人達より勉強が遅れているの。だから一生懸命勉強をした」