最大の出来事
璃穏が駅の構内を出ているので、育実はその背中を追いかけた。
「育ちゃんは今日何をしていたの?」
「今日はずっと家にいたよ」
料理の本を読みながら、音楽を流していて、ほとんどがゲームのオープニングやエンディング。
「勝負して、誰が勝ったの?」
「俺だよ」
「本当に!?すごい!」
璃穏は今度一緒にボウリングの勝負をすることを育実に誘った。
「でも、私、下手だから、勝負になるかどうか・・・・・・」
「じゃあ、教えるよ」
「いいの?ありがとう」
璃穏の話によると、友希が勝負に負けたので、全員分の飲み物を奢ったらしい。
「楽しかったな」
「いい思い出になった?」
「もちろんだよ」
家に帰ると、育実が空夜を呼んで、タオルを二枚持ってくるように頼んだ。
「璃穏兄ちゃん、育実を連れて帰るの、大変だっただろ?」
「あはは・・・・・・」
雨のせいで道が滑りやすくなっているので、育実は何度も転びそうになったり、璃穏にぶつかったりしていた。
いつの間にか手を繋がれていて、空夜は視線を下に落とした。
「手・・・・・・」
「ああ!璃穏君、もう大丈夫だから!」
「育ちゃんは今日何をしていたの?」
「今日はずっと家にいたよ」
料理の本を読みながら、音楽を流していて、ほとんどがゲームのオープニングやエンディング。
「勝負して、誰が勝ったの?」
「俺だよ」
「本当に!?すごい!」
璃穏は今度一緒にボウリングの勝負をすることを育実に誘った。
「でも、私、下手だから、勝負になるかどうか・・・・・・」
「じゃあ、教えるよ」
「いいの?ありがとう」
璃穏の話によると、友希が勝負に負けたので、全員分の飲み物を奢ったらしい。
「楽しかったな」
「いい思い出になった?」
「もちろんだよ」
家に帰ると、育実が空夜を呼んで、タオルを二枚持ってくるように頼んだ。
「璃穏兄ちゃん、育実を連れて帰るの、大変だっただろ?」
「あはは・・・・・・」
雨のせいで道が滑りやすくなっているので、育実は何度も転びそうになったり、璃穏にぶつかったりしていた。
いつの間にか手を繋がれていて、空夜は視線を下に落とした。
「手・・・・・・」
「ああ!璃穏君、もう大丈夫だから!」