最大の出来事
学校帰り、璃穏がいつもより静かなので、育実は不思議に思っていた。
「璃穏君、どうかした?」
「ううん、何も」
会話が途切れ、周囲には何もないので、静かな場所のように感じる。
「・・・・・・育ちゃん」
「ん?」
「す・・・・・・」
その先をなかなか言わないので、育実が促そうとすると、璃穏が口を開いた。
「好きなもの、作って。今日の夕飯」
「う、うん。わかった・・・・・・」
本当は別のことを言おうとしていたことに育実は気づいていた。
だけど、しつこく問い質さずに本人が言いたくなったら、きちんと聞くつもりでいる。
数日後、育実と一桜は購買の目の前にある自動販売機のジュースを買って、近くにある白い椅子に腰を下ろして、仲良くお喋りをしている。
「育実、昨日のドラマ、面白かったよね!」
「うん!まさかあんな展開になるとは思わなかった!」
「主人公の友達、育実の性格と似ているから、録画して何度も観るのよね」
「そ、そんなに似ているかな?」
育実自身、そうは思わず、自覚がないが、一桜は力強く頷く。
「あれ?こんなところで何してんの?」
「璃穏君、どうかした?」
「ううん、何も」
会話が途切れ、周囲には何もないので、静かな場所のように感じる。
「・・・・・・育ちゃん」
「ん?」
「す・・・・・・」
その先をなかなか言わないので、育実が促そうとすると、璃穏が口を開いた。
「好きなもの、作って。今日の夕飯」
「う、うん。わかった・・・・・・」
本当は別のことを言おうとしていたことに育実は気づいていた。
だけど、しつこく問い質さずに本人が言いたくなったら、きちんと聞くつもりでいる。
数日後、育実と一桜は購買の目の前にある自動販売機のジュースを買って、近くにある白い椅子に腰を下ろして、仲良くお喋りをしている。
「育実、昨日のドラマ、面白かったよね!」
「うん!まさかあんな展開になるとは思わなかった!」
「主人公の友達、育実の性格と似ているから、録画して何度も観るのよね」
「そ、そんなに似ているかな?」
育実自身、そうは思わず、自覚がないが、一桜は力強く頷く。
「あれ?こんなところで何してんの?」