君がいないと落ち着かない

田島が両手で7を作って見せる横で、夏井が後ろのタンスに寄りかかりポテトチップスを食べて言った。
「千尋行ってこいよ」
智弥がベッドにダイブする。
「お前が行けよ、田島」
「UNOしよーぜー」
「テーブル片付けろよ」
食べ終わったお菓子の袋を結んでゴミ箱に捨て、コップを端に避けている間に夏井がUNOをバックから取り出して綺麗になるまで待っていた。
「7枚ずつだな~」
夏井が7枚束にして田島、千尋、智弥、そして自分自身の前に7枚置いた。
「罰ゲームどうする?」
「負けた奴に合わせて考えよう」

―10分後―

「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「千尋の負けー!」
負けた悔しさに、智弥が寝そべるベッドに体こと突っ込む。


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