君がいないと落ち着かない
どこにも行きませんよね?
「うぅ~…」
気持ち悪い…
頭がガンガンして胃やら胸がモヤモヤとしているようだ。さっきまで頬張っていたアイスやパンが出てきそうだ。そう考えると更に吐き気が込み上げてくる。
「大丈夫か?」
「絶叫系なんて乗るんじゃ無かった…」
声をだすのも辛い。
あんな沢山食べたうえに、ジェットコースターとバイキングをはしごした。遊ぶ時間は限られているし、解散したあとで夏井達とカラオケに行く約束をしているから、こんなことで台無しなんてあり得ない。
「無理すんなよ」
後ろを歩く田島が心配してくれたがそれに答えられる余裕はない。
すまん、田島~…
田島への謝罪を心の中で叫びながら、さっき買ったパン屋の前にある椅子に座った。ひんやりとした感触がズボンを通して太ももや尻に伝う。前にある丸いテーブルに荷物を置き、その上に俯せた。
テーブルを囲むように置かれた椅子引かれる音が聞こえて、3人が座わったことが分かった。