君がいないと落ち着かない

後ろの机に右肘を置いて支えながら薄い唇をぽっかりと口を開けて忍を見ている。
「いいんですか……」
擦れて小さく呟いた。
自分でもたどたどしく思うほど不恰好に忍が頷き返すと、また口を半開きにして見つめ返している。
「本当ですか!」
立ち上がって目が合うと同時に愛らしくニッコリ笑って「ありがとう」と目を細くしながら返してきた。














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