オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー

勇生side-

御曹司や社長、医者と言った高収入者しか入るコトが許されない会員制BARで待ち合わせ。

「久し振りだな。勇生」

「久し振り。悠真」

俺の隣のスツールに腰を下ろしたのは大手ゼネコン『周防建設』副社長・周防悠真。

悠真の黒い瞳が俺を懐かしそうに見つめる。

端正な甘い顔立ちにスタイル抜群の長身の背丈。

知的な印象を受ける風貌。

大概の女は悠真の近寄りがたい雰囲気を硬派だと誤解して、あっさりと騙されてしまう。

俺と同じで悠真はギャップのある男だった。

「お前の父親…再婚したんだって」

「なんだ…お前の耳にも入っているのか・・・」

「相手は小説家だっけ?」

「まぁな」

まずはグラスビールで乾杯した。


「相手の女性には連れ子が居るんだ」

「いくつ?」

「25歳」

「へぇー美人なのか?」

「美人と言うよりも可愛いタイプだ」

「ふうん」





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