オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
* * *
「二人の出会いに祝してカンパイ」
私達は下の階のラウンジでカクテルを飲んだ。
先程まで居たBARとは違い、照明が仄暗くて悠真さんの顔が良く見えない。
その陰影は一層彼の容姿を際立たせた。
「君、勇生のコトスキだろ?」
ほんの数十分しか一緒に居ないのに、悠真さんは私のキモチに気づいた。
「どうしてわかりました?」
「どうしてって…君の勇生を見る目だ」
「でも…私は彼の好みのタイプではないし、仕事だって出来ません。おまけに義理の妹です」
「なら、諦めるしかないな」
「それは出来ないと言うか…」
私はスキでスキで堪らなかった。
義理の兄と妹になって余計に募った想い。
「勇生も何だか無理している。アイツって妙に真面目な所があって、俺と付き合ってみて…二人で勇生の様子を見てみようか?」
「えっ!?」
「勇生には借りがあるんだ。その借りを返す為に協力してくれ。巴さん」
悠真さんが私の右手をそっと握って協力を求める。
勇生さんの友人だし、断るコトは出来ず、私は協力者となった。
「二人の出会いに祝してカンパイ」
私達は下の階のラウンジでカクテルを飲んだ。
先程まで居たBARとは違い、照明が仄暗くて悠真さんの顔が良く見えない。
その陰影は一層彼の容姿を際立たせた。
「君、勇生のコトスキだろ?」
ほんの数十分しか一緒に居ないのに、悠真さんは私のキモチに気づいた。
「どうしてわかりました?」
「どうしてって…君の勇生を見る目だ」
「でも…私は彼の好みのタイプではないし、仕事だって出来ません。おまけに義理の妹です」
「なら、諦めるしかないな」
「それは出来ないと言うか…」
私はスキでスキで堪らなかった。
義理の兄と妹になって余計に募った想い。
「勇生も何だか無理している。アイツって妙に真面目な所があって、俺と付き合ってみて…二人で勇生の様子を見てみようか?」
「えっ!?」
「勇生には借りがあるんだ。その借りを返す為に協力してくれ。巴さん」
悠真さんが私の右手をそっと握って協力を求める。
勇生さんの友人だし、断るコトは出来ず、私は協力者となった。