オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
_________
_____

素直なキモチを伝え合い、キスを交わした後で、勇生さんに真実を話した。

「俺の反応を見る為の嘘?」

「うん。だから、その・・・悠真さんとの交際も嘘です」


「悠真のヤツ・・・」


「勇生さんに借りがあるとかで・・・協力してくれたんです。悠真さん」

勇生さんは盛大な溜息を吐いて、スマホを耳に当てて悠真さんに電話を掛けた。

ーーーーどうした?勇生

「どうしたこうしたもない!!
お前…俺を騙したな・・・」


ーーーーそうか・・・巴ちゃんと上手くいったか・・・


勇生さんのキレた声に安堵した悠真さんの声が聞こえる。


ーーーーお前は変な所で真面目だから…俺が一芝居してやったんだ。これで、借りは返したぞ・・・勇生


「・・・・ありがとう・・・悠真」


勇生さんはテレながらも悠真さんに感謝の言葉を返した。


ーーーー巴ちゃんに伝えておいてくれ。週末のお泊りは歓迎するって・・・


「はぁ?俺が許さないぞ!!巴は俺の女だ!!悠真」

ーーーー真に受けるな・・・勇生

悠真さんはケラケラ笑う。

バツの悪そうな勇生さんの顔に私も笑う。

「二人して…笑うな・・・」

今の勇生さんは怒っても全く怖くない。


< 114 / 118 >

この作品をシェア

pagetop