オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
「お前…」


部長は私を手招く。


私は部長のそばにもう一歩…歩み寄った。


間近に見える部長の端正な顔に鼓動が跳ねる。


好きな人の顔が目の前に見えるんだもんーーー・・・
それに…爽やかで甘やかな香りが漂う香水。
部長の匂いまで今は独り占めだ。




「…綾部…19時半だぞ」


今夜の約束の時間の念押しか…



「はい…分かっていますとも…」


「シーッ…声が大きい」
唇に人差し指を立てた。


「すいません…」



「分かっているんなら下がれ」



「はい・・・今後…気を付けます…有栖川部長」


私はペコッと頭を下げて自分のデスクに戻った。







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