オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
歓迎会でも綾部の私服姿を見たはずなのに…何だかいつもの私服姿と違う。



『帝都デパート』の袋を肩に提げてショッピングしていたようだ。




「お前…5分遅刻だぞ…時間も守れないのか?」


いつものクセでつい怒ってしまった。



「すいません…部長」



俺を見つめる目許のメイクも少し違う。



俺は綾部に見つめられ心臓の鼓動を跳ね上げる。


俺は綾部を部下の一人ではなく女として意識していた。


「まぁ、行くぞ…」



「はい…部長」


綾部は俺に急かされ後ろを付いて歩く。





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