オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
「どうぞ。有栖川部長」


私は泊めて貰ったお礼にと部長の朝ごはんを作った。

冷蔵庫の中にあったあり合わせのモノでパパッと作っただけなのに、部長はパンダのように目尻を垂れさせて満面の笑顔で礼を言う。



「お前は何も出来ない女だと思ったけど、料理は人並みに出来るんだな」


「仕事は出来ませんが、家事全般は任せて下さい!!」


私は女子力を部長にアピールする。



「お前は早くとっとと相手を見つけて寿退社した方がいいタイプだな」




寿退社か・・・


有栖川部長はそう言うと私の淹れたコーヒーを啜り、スクランブルエッグに箸を伸ばした。


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