オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
「…使えない…」



確かに私は使えない女性社員…



コピーすれば機械に紙を詰まらせる。


パソコンで文書作成すれば誤字脱字ばかり。


お茶くみをすれば…湯呑を割る。



有栖川部長がしゃがんで一緒に破片を拾ってくれた。




今日は何故か?優しい…



「ありがとうございます…」



「お前…俺の湯呑ばかり…割るけど…俺に何か恨みでもあるのか?」



少し切れ長の瞳は鋭い光を滾らせる。


やっぱり…いつもの鬼だった。
「いえ、別に部長に対して恨みなんてありません・・・偶然です偶然」
私は笑って誤魔化す。
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