オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
「エロとは失礼だぞ。勇生」


「官能小説家と言えばいいのか?」


「そうだ。それに八神先生はお前のお義母さんになるんだぞ」


「お義母さん?まさか…親父、本気で八神先生と再婚するのか?」


「そうだ・・・」


「有栖川社長、コーヒー淹れますから…座ってください」


「巴ちゃんのコーヒーか…それは嬉しいなぁ~」


俺の頭痛が再発して来た。親父と八神先生の交際は以前は知っていたが、結婚の話が持ち上がっていたなんて。


綾部は俺の隣に座った親父にコーヒーを出した。



「朝食は二人分しか用意していなかったんですが、有栖川社長、私の分食べてください」



「いいの?巴ちゃん」



「はい」


綾部は小首を傾げて親父に微笑み掛けた。

親父に微笑み掛ける綾部に嫌なキモチが湧く。何だろう?このキモチは…


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