オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
エレベーターはホテルの1階に到着、そのまま二人で並んで歩きエントランスに向かう。



「綾部さん…」


エントランスホールには瀬川さんの姿が見えた。

光沢のある黒のストライプ柄の三つ揃いスーツを着こんでいた。パーティの帰りだろう。



「二人揃って…ディナー?」



「瀬川さんこそ…」


「あ、俺は…社長の代行でパーティに出席にしていたんだ」


「私達は両親揃って…4人でディナーを楽しんでいました」


「そう…へぇー新しい家族の顔合わせか…それよりも見合いの日取りは訊いた?」


「あ…はい。今度の日曜日ですよね」


「改めて…見合いの場を設ける必要もないけど…一子会長がうるさくて・・・」


一子会長と瀬川さんの父親は内縁関係にあるらしい。だから、瀬川さんを実の息子のように可愛がっていた。

瀬川さんの結婚相手にも口を挟み、今回の見合いの運びとなった。


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