オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
俺にとっての性欲は食欲に似た感覚でしかない。女は食べたい時に食べる。


目の前で眠る綾部。


餌を前にして『待てっ!』とお預けを食らっている飼い犬のような気分。



「ハァー」


俺は深い溜息を漏らし、寝室を出た。


胸の高鳴りがいつまでも続く。親父と同じで女は食いつくしたはずなのに。
心臓はドキドキと鳴り響き、内側をけたたましく叩く。



やはり俺はおかしい。綾部には違和感を感じる。


他の女とは何かが違う。


急に義理の妹になったもんだから…

きっと戸惑いを感じているんだろう…戸惑ったキモチがキスと言う意味不明な行動に走らせたのだ。




























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