オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
俺は瀬川さんと綾部に夢中になり、香奈枝の姿に気づく余裕もなかった。


「へぇーあの子って…この間、私に紹介した子よね・・・」



「・・・」



香奈枝は俺の視線を辿り、綾部を見つけてしまった。



「あの様子から見るとお見合いね…」



「俺は別に…」


「勇生は本気だったのに、彼女は勇生を捨てて、見合いに走ったのね」


「お前の憶測は間違っている」


「じゃ~私の言う通りエア彼女だったんだ・・・」


「それは・・・」


綾部をエアカノだと認めたら、また香奈枝に付き纏われそうで怖い。


折角、円満に別れたと思ったのに。


予想外の所でボロが出て、俺は窮地に立たされる。



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