オフィスラヴ-鬼上司の対処方法ー
「隣の方は?」

「有栖川勇生さん。有栖川社長のご子息です」

「俺のコト知らないなんて…お前…潜りか?」

「これは失礼致しました。お坊ちゃま」

「執筆は進んでるの?」

「それが・・・」

笠原さんは言葉尻を濁して、デスクに頭を伏せ込んだお母さんを見つめる。

「…スランプですか・・・」


お母さんの全身は負のオーラ包まれていた。


「これ」

私は笠原さんに紙袋を渡した。


「お母さん・・・」

私はスランプ状態のお母さんを励まそうと声を掛けた。


「あ…巴か…」

「部長も一緒よ」

「勇生ちゃんも来てくれたの?」

「笠原…彼が有栖川社長のご子息よ。挨拶した?」

「はい、八神先生」




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