ミカンとおれんじ ~High School~
メディスン
その日の夜。
ある家の部屋に月光が射し込んでいた。
鏡の前で自分の髪を見つめている金髪の少女――――綾場菜々緒。
『学校に来なよ』
『何か世界が変わるかもしれないよ』
『あたしと、友達になって下さい』
夕方に家に来た、自分の事を信じてくれた少女の言葉が蘇る。
「――――決めた」
そっと呟き、金髪の少女は何かを決意するように空に浮かぶ月を見つめた――――。
ある家の部屋に月光が射し込んでいた。
鏡の前で自分の髪を見つめている金髪の少女――――綾場菜々緒。
『学校に来なよ』
『何か世界が変わるかもしれないよ』
『あたしと、友達になって下さい』
夕方に家に来た、自分の事を信じてくれた少女の言葉が蘇る。
「――――決めた」
そっと呟き、金髪の少女は何かを決意するように空に浮かぶ月を見つめた――――。