ミカンとおれんじ ~High School~
3番の隣は......4番。
「4番の人は、誰なんだろう......」
席をガタガタと移動して、隣の人が来るのを待つ。
すると......
「あの......そこちょっとずれて下さい」
1人の男子が暗い声でそう言ってきた。
「あ。席、あたしの隣?よろしくね!!萩尾くん」
「......」
私が笑って言うと、萩尾くんはチラッと無表情でこっちを見ただけで、返事をしてくれなかった。
「うっわー、柑菜、ネクラの隣!?もー、ウチがなりたかったのにー」
クラスメイトの女の子が叫んだ。
『萩尾』『ネクラ』とは、クラスで1番地味と言われてる、萩尾蓮二(ハギオ レンジ)くん。
成績はいつもトップ。
いつも人を寄せ付けず、教室の端っこで音楽を聴いてるか、何かノートに書き留めてる。
そのせいで、付いたあだ名が、『ネクラ』。
「4番の人は、誰なんだろう......」
席をガタガタと移動して、隣の人が来るのを待つ。
すると......
「あの......そこちょっとずれて下さい」
1人の男子が暗い声でそう言ってきた。
「あ。席、あたしの隣?よろしくね!!萩尾くん」
「......」
私が笑って言うと、萩尾くんはチラッと無表情でこっちを見ただけで、返事をしてくれなかった。
「うっわー、柑菜、ネクラの隣!?もー、ウチがなりたかったのにー」
クラスメイトの女の子が叫んだ。
『萩尾』『ネクラ』とは、クラスで1番地味と言われてる、萩尾蓮二(ハギオ レンジ)くん。
成績はいつもトップ。
いつも人を寄せ付けず、教室の端っこで音楽を聴いてるか、何かノートに書き留めてる。
そのせいで、付いたあだ名が、『ネクラ』。