ミカンとおれんじ ~High School~
その瞬間、胸がキュ――――ッてなって、何だか、息苦しくなった。


な、何だろう......胸が......?


けど......何だろう、嫌じゃない。


そういえば、昔、友達に借りた小説に......


『彼を見ると、嬉しいのに、胸に針が刺さったみたいに苦しいの。......だけど、私は、この痛みは好き』


ってセリフあったな......。


今......あたしの胸はそれと似たような感じ。


もしかして......この特別な感情は――――
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