ミカンとおれんじ ~High School~
レッドやブルーのエレキギター、何種類ものピック。


値段が結構張るものや、中古で安い物。


色々なギターがあって、心がワクワクした。


「ギター、好きなの?」


萩尾くんからのその質問に、いつも通り否定しようとしたけれど、やめた。


そうだ。あたしも、萩尾くんの秘密抱えてるんだよね......。


それに、萩尾くんは人にべらべらしゃべる様な人とは、思えない。


「......そうだね。萩尾くんには言わないと」


そう言うと、あたしは大きく頷いて、


「好きだよ。ギター弾くの。.......秘密ね?」


『秘密』と言う言葉にか分からないけど、萩尾くんは頷いた。
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