ミカンとおれんじ ~High School~
「ううん、あたしに、ギターを教えてくれる人はいたの。......1人だけ」
そう答えると、笑って『その人』の名を言った。
「夏見寛三(ナツミ カンゾウ)。......あたしの、おじいちゃん」
そう言うと、萩尾くんは謎が解けたという様に頷いた。
その顔を横眼で見ながら、静かに言った。
「......もう、いなくなっちゃったけどね」
と。
その言葉に、萩尾くんはひどく驚いたようだった。
そりゃそうだよね。
「......ごめん」
「ううん、別にいいよ」
頭を下げてきたので、慌てて首を振る。
そして、おじいちゃんについて話し始めた――――。
そう答えると、笑って『その人』の名を言った。
「夏見寛三(ナツミ カンゾウ)。......あたしの、おじいちゃん」
そう言うと、萩尾くんは謎が解けたという様に頷いた。
その顔を横眼で見ながら、静かに言った。
「......もう、いなくなっちゃったけどね」
と。
その言葉に、萩尾くんはひどく驚いたようだった。
そりゃそうだよね。
「......ごめん」
「ううん、別にいいよ」
頭を下げてきたので、慌てて首を振る。
そして、おじいちゃんについて話し始めた――――。