ミカンとおれんじ ~High School~

あたしの趣味は......

それから、段々萩尾くんの事が気になるようになってきて。


よく、萩尾くんをいつの間にか見ている事が多くなった。


そこで1つ、分かった事がある。


萩尾くんは、普段音楽を聴いてるか、何か書き物をしてるかだけど、時々昼休みにどこかへ行ってる。


どこに行ってるんだろう......。


そう思いながら、毎日を過ごしていた。




席替えから一週間たったある日、放課後に資料を図書室に返しに行くため、渡り廊下を歩いていると、ウチのクラスの女の子が重そうな段ボールを運んでいるのを見つけた。


「どうしたの?」


「あ、柑菜ー。もう、演劇部の部室にコレ運んでおいてって言われたんだけど、結構重いのよ」


少し開いている段ボールから、色んな衣装みたいなものや小道具が覗いていて、確かに重そうだった。


「手伝おうか?」


「ホント!?ありがとー」


そうして、2人でその段ボールを運ぶ事になった。
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