ずっと、あなた。
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俺は美鈴の気持ちよりも

自分の気持ちよりも

ラストチャンスを優先した



「結婚なんて
するわけないだろ……」



美鈴のいない1人のグラウンド
寂しい風が吹いていた


冷たい地面に膝をつき
泣きながらベンチを叩いた


「俺はお前しか見てない…」



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