おひとり様の私が恋!?
「また来てくれるかい?」
真っ直ぐな目で見つめてくる夏樹さんに、私はどうしたらいいか分からず‥
つい素っ気なく答えてしまった。
「‥気が向けば。」
私の素っ気ない返答でも嬉しそうにする夏樹さんは、
私の手にアドレスの書いた紙を握らせた。
「来る時メール送って。仕事のスケジュール調整するから。」
「そこまでしなくても‥」
遠慮してメモを返そうとする私に夏樹さんは、そっと近寄り
顔を覗き込むようにして、こう言った。
「僕がレナさんに会いたいんだ。」
あ、会いたい!?冗談でしょ‥っ!?
恥ずかしくななった私は居てもたってもいられなくなり、
「し、失礼します! 」と慌てて店のドアを開け真田さんを引っ張って出て行った。