おひとり様の私が恋!?




 「今日は軽く全体にパーマをかけてゴージャス感出してみようか。」


「そうだなー‥メイクはアイシャドウはゴールド、形の良い唇は赤をメインにしよう。」


 鏡越しに全体を見ながら提案する夏樹さん。


「夏樹さん。そんな華やかなメイク、私に似合いますか?」

 めちゃくちゃ不安なんだけど、それ。
 大丈夫なの?

 不安になってきた私を見て、夏樹さんは後ろから私の肩に両手を置いて耳元に顔を近づけ、こう言った。


 「‥きっと似合うよ。僕が、白羽レナに魔法をかけてあげる。」



  まるで、ほろ苦いショコラのような


低くて痺れるような甘い声に思わず頬が赤く染まった。


「‥はい。」



不思議と甘い香りが身を包み込むような気がして

 自然と目を閉じた。



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