ドレミで愛を奏でよう
「違う!!」 


高野道也様ははぁーとため息をついて答えた。


「だからっ俺のこの性格のこと!」


「あぁ。実は学校一の王子様が、」


「実は作り物で」


「本当は口も悪くて」


「性格も最悪だったと言うことですか?」


「…てめえ。いい度胸してんじゃねぇか」


小さく声を漏らす高野道也様。


あれ?


私なんか気にさわること言ったかな?


「…命令二つ目」


なんか心なしかものすごいオーラが見えます。


「俺の彼女の振りをしろ」

「は、はい?」


そういってにやりと笑ってくるりと背を向けてしまう。


ど、どう言うことですか?

「じゃーな。音色ちゃん?」


お母さん、お父さん。


音色は初めて悪魔の笑みを見たよ。


ううん。死神だったかも…? 
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