ドレミで愛を奏でよう
「えー?そう来る?」


男の人は一瞬私を見てから少し考え込んだ。


そう来るってどう来るの??


「いくらがいいの?」


「ほぇ?」


予想外の言葉に私の声は裏返ってしまった。


何で私に聞くの?


普通こう言うのってそっちが金額きめるんじゃないの??


じゃあー…


「ごっ、5千円?」


今の手持ちがそれしかない。


これで引いてくれると嬉しいんだけど…

すると男の人は微笑んで。

ほっ。通じた?


なんて思ったのもつかの間。


「じゃ、行こっか。お金はあとでいいよね」
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