ドレミで愛を奏でよう
男の人がすっと私の前に手を差し出す。

「えっ?」


行くって何処に?(゜Д゜≡゜Д゜)?


もしかして金額が気に入らなかったの?(`Д´≡`Д´)??


そしてこの差し出された手は何?


やっぱり今出せって?


数秒前に後でいいって言いましたやん。


私は鞄から黒色の財布を取りだし、中から5千円札を取り出した。


財布も地味っていうね。


男の人の顔が歪む。


キョトンとしてるみたい。

「?」


「おい。なにしてんだよ」

そんな私たちの後ろから、私が今日、寝不足の原因ー…


高野道也様の声がした。


不機嫌そうな顔&声をしていても、顔は張り付いたように笑顔を浮かべている。

目は全然笑えてませんけど?


怖いですよぉ…。


「音色、遅刻しちゃうよ?行こうか」


高野道也様は私の手を握っている男の人にちらりと視線を向けてから、私の腕を強引に引っ張った。


「人の女に手ぇ出してんじゃねぇよ」


そういって。
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