ドレミで愛を奏でよう
確かに私は度の強い眼鏡に、きっちり結んだ三つ編みおさげ。


目にかかった前髪は、もう一ヶ月以上手入れをしてない。


そんな私につけられたあだ名は“地味メガネ”。


「道也、行こ♪」


さっきまで甲高い声でしゃべっていた女の子が、男の子の腕に自分の腕を絡ませて、教室からでていった。

男の子は女の子に微笑みかけていた。


そんな二人の後をクラスのみんながついていく。


一人になった教室。


普段騒がしい教室とは思えないほど静まり返ってる。

今日も…誘ってもらえなかったな…。


まぁ、慣れたんだけどね。

「よぉ~し。今日も行こう」


私は一言つぶやいてある場所に向かった。       
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