ドレミで愛を奏でよう

~音色~

「どういうことだよ?」


ずいっと顔を近づけてくる道也君。


今は昨日来ていたカラオケ店にいる。



あれから、何とも言えない沈黙が続いた教室。


授業が終わったあと、私は逃げるように教室を飛び出し、道也君も質問攻めにあう女の子たちを振り切って、結果行き着いたのが、カラオケ。


「後で、潤も来るってよ」

道也君が、ストローでカップの中のオレンジジュースを一口飲む。


「で?どうなんだよ」


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