ドレミで愛を奏でよう
道也君が聞きたいのは、どうやら潤との関係らしい。

そうだよね。

普通はあんな関係ないひとのために怒鳴ったりしないよね。


「あのですね、潤と私はえと、幼なじみってやつなんです」


「幼なじみ??」


「はい。幼稚園から、ずっと一緒で。仲は良かったんですけど、高校に入って私と仲良くしてたら、何か言われちゃうかも知れないから、内緒にしてって言ったんですけど。あれじゃバレちゃいますよね」


私はコーラを一口飲んだ。

氷が溶けて薄くなってる。

潤は昔から私との事でからかわれてたからな。


思えば、それからだっけ。

眼鏡をかけて三つ編みにし始めたのは。


外見を変えて、もっともっと地味~でダサくなれば、誰も私と潤の仲を疑う人はいなくなる。


「幼なじみ…」
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