ドレミで愛を奏でよう
「はいっ…あのぉ~」


私は小さく呟く。


「ん?」


「歌…歌ってもいいですか?」


し、失礼かな?


こんなときに…


こう言うときって、歌いたくなるんだよね。


おもいっきり。


スッキリするから。


「いいよ?てか、ホントに歌好きなんだな」


「うんっ!大好きっっ!!」


“歌好きなんだな”って言われると、嬉しくなる。


だってそのぐらい、大好きなんだ。歌が。

私はマイクを片手でもち、曲をセットする。


私の大好きな歌手、“Tukasa“。


高い声も低い声も、両方出せて、おまけにすっっごい美人っ!

私の憧れの人。


小さいときコンサートに行ったのって実はこの人のなんだ。


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